第2話

自慢の彼氏,2
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2020/06/10 10:50
「っし」

麦も仕事に行った事だし、俺も準備しなくちゃな。

今日は講義が無いので、買い物に言って生活用品を
揃える予定だ。

あ、あいつに今日何食べたいか聞くの忘れた。

俺と麦は現在同棲しており、麦は金稼ぎ担当、
俺は家事担当。

俺もアルバイトでお金を稼いでいるが
俺と麦どっちが稼げるかと言ったらもちろん
麦。

収録で遅くなる事もあるから、俺が家事一般を
やっている。

まぁ、あいつはご飯作ると美味しそうに食べてくれるからいくらでもやれるけど。

料理アプリを開いて今日のレシピを考える。

んん…、あいつ卵料理好きだしなぁ…。

「卵」で検索して良さそうなレシピを探す。

あ、そうだ、卵ねぇから買わねぇと…

立ち上がって冷蔵庫を開く。
はぁ…、スーパーにも行かなきゃか…。

面倒な事もあいつの笑顔の為と思えば
辛くない。

あいつの笑顔は俺の原動力だ。

…こんな事絶対言わないけど。


ピコンッッ、と携帯がなる。

…麦のSNSアカウントの通知だ。

気になって見てみると、1000の拡散の数。

この数を見るとどうしてもため息をついてしまう。

麦というアイドルが拡散されるのはもちろん嬉しい。
でも、麦の彼氏は俺だ、恋人の可愛さが世に広まると思うと少しだけ不安になる。

平凡な俺で幸せになってくれてるんだろうか、とか。

ピコンッッ、また通知が鳴る。

次は麦からのメッセージだ。

『俺の人気さで弱気になってるかもだけど
俺は莎良だけの恋人だからね!!いつもありがとう、大好き!』

ふ、と思わず笑ってしまう。

麦らしい文だ。

俺は麦の可愛いだけじゃなくてちゃんと芯が通ってる所も好き。

好きの気持ちが膨れ上がる。

それと同時にさっきまでの不安が消えていく。

こんなメッセージを送ってくれるくらい、
俺の事を分かっていてくれて、想ってくれている。

「俺の気持ちは麦の好きにも負けねぇけどな」

1人で呟いて自慢の彼氏にメッセージを返信する。

『俺の方が大好きだから』

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お楽しみいただけたでしょうか…!!

あ、ちなみにですが彼らは大学3年生です〜!
麦が20歳で莎良が21歳です〜!!

今度好きな食べ物等のプロフィールなんて物を
更新出来たらな〜と思っております✌

次回も「RTだけはご勘弁」をよろしくお願い致します〜!

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