「じゃあ、飲み過ぎないように、迷惑はかけないように、それから……」
「部長、それさっきっから50回くらい聞きました。」
「もう覚えちゃいそうですよ……」
「ぅし!まぁ、私はこれから会社に戻って仕事だけど、あなた達はせっかくなんだから、楽しむんだよ!」
『はいっっ!』
部長、本当は行きたかったんだろーなぁ…
最後の一言のとき、目が怖かったもん…
さてさて!私達はせっかくの時間を部長の分まで楽しむとしますかっ!
「お二人共準備できました?」
「車、一緒に乗ってきましょ」
「あっ!はい!行こ」
「おぅ!」
「お二人は同期なんですか?」
「は、はいっ!そうなんです。」
「朝宮さんは前もご一緒しましたよね」
「はい…お世話になりました…」
「いえいえ。こちらこそですよ」
車でお店に向かう途中、運転までしてくださってる上に
くだらない話までして頂いて…
改めて嵐さん達って良い方なんだなぁと
ワタクシ思ったんですよ…ハイ
しかもね!しかも!
私の名前覚えてくださってたんですよ!?
やばくない?これ、やばくない?
「ぅし。着いたよー!にの、リーダー起こして!」
「えー。俺ー?」
「隣でしょ」
「ほら、リーダーーー起きてーー着きましたよーーー」
「おーーーい」
「相葉さーん?手伝ってくださいよー」
「えぇっ?にのちゃんの愛の力には勝てないよー」
「何言ってんすか…もう酔ってます?」
「えぇー?」
「朝宮さんどうぞ」
「久宮さんも、お先に」
「あ、ありがとうございます…でもあれ…」
「あぁ。気にしないでくださいね(笑)」
「いつもの事なんで…」
「嵐さん達ってホントに仲いいんだな」
「あぁ。そーみたいだねぇ…いいなぁ」
「朝宮って嵐さんのファンなんじゃないの?」
「えっ?私は被写体としてしか見てない…というか見れないのよねぇ」
「今もカメラあったら撮ってるよ」
「変わってるよなぁ(笑)ほんとに撮ることしか考えてないもんな(笑)」
「まぁねー。そーゆーきゅうすけもね」
「リーダー起きた?もう先席お連れしちゃうよ?」
「あー。もうちょいかかるから先いっててー」
「あっ、じゃあ俺は先行きマース」
「ちょっ!にのーーー!!」
「相葉さん、声大きいし、ぴったしでしょ」
「先座りたいからってえぇ(笑)」
「じゃあ相葉くん、頼んだー」
「頼まれたあぁー」
「それじゃ、カンパーイ」
『カンパーイ!!』
……To be continued
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!