「ほ、ホントに二宮さん…?なんですか?そっくりさんじゃなくて?」
「はい、まぁ。二宮和也です。」
「嘘でしょ…あなたのお隣があの二宮さんだなんて…」
「信じらんない…」
「……」
「はっ。申し訳ないです!こんなこと聞かれたりするの嫌ですよね…申し訳ございません!!」
「いえいえ、お気になさらず…」
「それで、本題なんですけど…」
いやぁー。どうやって説明しよ。
見たとこあなた兄さん過保護っぽいし、、
てかテンション高いな…
「あの、、もしかして妹と付き合ってたり」
「しません。」
「襲ったりとか」
「してないです。」
「ではなにを??」
「宅飲みしてたんですよ。お酒、ここまで呑めないとは知らなくて…申し訳ないです。」
「あぁ。弱いんですよ。チョコとかの洋酒でも酔うくらいで。」
「はぁ。そこまで…」
「あっ。ボク、終電もありますんでここら辺で。」
「あぁ。心配させてしまって申し訳なかったです。」
「これからも健全な付き合いをお願いしますね笑」
「笑頑張ります」
うん、いい人だ。
良かったよ。あなたのお隣さんはいい人で。
まさか二宮さんだとは思って無かったけど。
人当たり良さそうだし、、
仲良くするんだぞ。
気持ちよさそうな寝顔にそう呟いて、
僕は帰路に着いた。
……To be continued
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。