恭平side
あなたが流星を追いかけた後、
俺は教室に一人で突っ立っていた。
△△『あ、恭平』
恭平『…△△』
△△『ここにいたんだね!』
そう言って△△は俺の前に来た。
そして頭を優しく撫でてきた。
恭平『…?』
△△『なんか、辛そうだったから』
恭平『…っ』
△△『大丈夫?』
あぁ、なんて馬鹿なことをしたんだ。
こんなに愛くるしい彼女がいるのに。
俺はその手を掴んで引き寄せた。
そして強く抱きしめる。
△△『…恭平?』
恭平『…』
△△『苦しいよ(笑)』
そう言って俺の肩に手を置き、体を少し離した。
△△は俺を見てニコッとする。
△△『大丈夫、私がいるよ』
恭平『…』
△△『…んっ』
俺は耐えきれなくなって彼女の唇を奪った。
ごめん
そう謝りながら。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!