恭平side
流星『気にすんな』
恭平『…え』
耳元でそう言った。
俺、最低なことしたのに。
流星『誰だってそういうこともあるよ』
恭平『…怒ってへんの?』
流星『ちょっと怒ってた(笑)』
恭平『…』
流星『でも、めっちゃ反省してるみたいやし』
許すよ。
そう言って流星は笑う。
こんな良い奴、そりゃ好きになるよな。
流星『…△△とはどうなの?』
恭平『これから向き合う』
流星『そっか!なら良かった』
あの後、△△と会った。
彼女は何もしらなくて
俺に優しく笑いかけてくれた。
その時、気づいた。
こんな可愛い彼女がいるのに何してるんやろって。
恭平『やっぱり、俺は△△を大切にせなあかん』
流星『…』
恭平『胸が痛くなったんや』
だから俺は、彼女を精一杯幸せにしよう
そう決心した。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!