※学校の設定です
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じんside
来週俺たちの学校で体育祭がある。
その練習が今日の放課後から始まる。
キーンコーンカーンコーン
俺はこの時テオくんの異変に気づかなかった…
最初はみんなで長縄の練習。
俺たちのクラスは団結力があってほかのクラスより飛べている方だった
よんじゅきゅっ…ごーじゅうっ…!
テオくんの元気がないような気がしたが自分のテンションに任せて二人三脚の練習に移った
練習して10分ほどたっただろうか…
ドサッ
テオくんが急に倒れた
みんな心配しに来てもテオくんはやだろうから人目のつかない木陰にテオくんを運んだ
テオくんが俺にもたれてきた
これじゃハグしてるみたい…
はずかしい、けど嬉しい…
喜んでる場合じゃない…
テオくんは何かを我慢してる…?
すごく辛そう…
気づけば俺の視界に映るのは眉間にシワを寄せたテオくんと空
押し倒されてる?!
状況が理解できない、え?まって、なんで?
テオくんが迫ってくる
一瞬だけ目が赤く光ったような気がした…
言い切る前にテオくんのいつの間にか伸びて鋭くなった歯が首に当たる
テオくんに首を噛まれてる…
何かが吸われるような感覚、
あ、血吸われてるんだ…
痛いはずなのになんだろう、痛くない
むしろ心地良い
テオくんがさらに強く首を吸った
本当に俺の声なのかと疑うほど甘い声が出て背中は反り返った
テオくんはニヤリと笑って吸い続ける
だんだん意識が遠のいてきた
血が足りなくなってきたのかな…?
俺は意識を手放した
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テオくんsideで書きたいので前後半分けます!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。