そして、初のレッスンが幕を開けた。
なんとなく状況を察してくれたらしい。
好都合だ。
ユナは、急に日本語が聞こえてびっくりした
らしい。
スアは、なかなかいい子そうだ。
でも、私に対して少しケンカ腰?
ダンスのトレーナーが入ってきた。
ラフな服と、飾り気のない格好が特徴的だ。
でも、化粧すればめちゃ美人なタイプだと思う。
何人かの紹介が終わった。
この子の次は、スア?
なかなか好印象。
私は感動していた。
大抵の練習生は、
自分をよく見せて、
デビューできるようにアピールする。
でも、ハユンは、
自分が思ったことを言っているのだ。
そして思った。
彼女は、
確実に、
「みんなを癒せて、元気付けられるアイドル」
に、
なるということを。
そして、みんなの自己紹介が終わった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!