ーAKB0048劇場ー
スタッフ「これが書庫の鍵になります。」
あの後、私達はさっそく劇場へやってきた。
今日も夜公演があるため、スタッフさん達は機材のチェックに衣装のチェック…忙しそうに動き回っていた。
そんなスタッフさんにお願いして、書庫の鍵を預かった。
スタッフ「このエレベーターで地下へ行くことが出来ます。」
スタッフさんが地下へ繋がるエレベーターへ案内してくれた。
スタッフ「では、また鍵の返却をお願いします。」
チーーーーーーーン
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チーーーーーーーン
少し暗く…でも、神聖な場所だということは直ぐに分かる。
地下はそんな場所だった。
教えてもらった場所を確認して、ふと、顔を向ける。
そこには、赤くて大きな鳥居があった。
ここから先が聖域。
大きな鳥居…初めて見た聖域…。
初めてみる色々なものに圧倒されていると、どこからか音楽が聞こえてきた。
♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜
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ー書庫ー
キィィィィィィィィ…
ゆっくり…開いた大きなトビラ。
そのトビラの向こうには、大きな本棚…。
またまた、本の多さに圧倒されていると後ろから声が聞こえた。
振り返ると、あっちゃんがいた。
あっちゃんは可笑しそうにクスクス笑っていた。
あっちゃんに手招きされ、私達はついて行く。
本棚の道を奥へ奥へ…と進んでいく。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!