第62話

前田敦子の…
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2020/05/19 13:18
あっちゃん
あっちゃん
一応…理由聞いてもいいかな?

私…自分が育てたいと思った子しか妹にしないって決めてるの。
三条  みぞれ
三条 みぞれ
分かってます…。

私…、6年前にAKB0048のライブ見に行ったんです。
その時は、先代の9代目あっちゃんがセンターでした。

私は、あっちゃんの虜になりました。
三条  みぞれ
三条 みぞれ
もう楽しくて楽しくて!
一緒に歌ってたんです。

そしたら、私のところに…この子が来たんです…。
みぞれちゃんは、そう言うと片手をスっと出した。
あっちゃん
あっちゃん
っ!
(なまえ)
あなた
えっ!
キュ〜

鳴き声を発したキララがみぞれちゃんの手の上に乗った。
あっちゃん
あっちゃん
どうして…キララが…
三条  みぞれ
三条 みぞれ
この子は、9代目あっちゃんのキララです。

6年前のあの日から…ずっと共に過ごしてきました。

あの日、キララを1度あっちゃんが迎えに来たんです。
私の元へ。

でも、キララは帰らず私のそばに居ることを選んだ。
その時に、あっちゃんに言われたんです。

『私のキララは貴方を選んだ。前田敦子のキララはそう簡単に主を変えたりしないの。
貴方は前田敦子のキララに選ばれたの。それは、貴方に素質があるということ。
もし、将来AKBになったら…その時は前田敦子の妹になりなさい。きっと…何か得るものがあるわ。貴方はもっと輝ける。』

そう言われたんです。

そのあっちゃんの言葉を信じ、私は0048のオーディションを受けたんです。
あっちゃん
あっちゃん
先代が…そんなことを…
三条  みぞれ
三条 みぞれ
もっと早く言うつもりだったんですけど…、タイミング失っちゃって…
(なまえ)
あなた
あっ…
あっちゃん
あっちゃん
………。
みぞれちゃんの話を聞き、あっちゃんは少し黙って何かを考えていた。
少しの沈黙が流れ、あっちゃんがパッと顔を上げた。
あっちゃん
あっちゃん
確かに…前田敦子のキララはそう簡単に主を変えたりしない。
前田敦子のキララは人を選ぶの。自分を輝かすことのできる人を。

そのキララが貴方を選んだ。それは、凄いことなの。

それに…私も目はつけていたのよ…みぞれちゃんも。
三条  みぞれ
三条 みぞれ
えっ!
(なまえ)
あなた
そうだったんですか!
あっちゃん
あっちゃん
うん。
今年は…すごい研究生が揃ったなって思ってた
あっちゃんは少し笑うと、一呼吸置いて言った。
あっちゃん
あっちゃん
ほんとに…私でいいの?
三条  みぞれ
三条 みぞれ
はい!
あっちゃん
あっちゃん
そう…。あなたちゃんとライバルになるけどいいの?
三条  みぞれ
三条 みぞれ
大丈夫です!
あっちゃん
あっちゃん
うん。お願いします!
三条  みぞれ
三条 みぞれ
っ!いいんですか…!
あっちゃん
あっちゃん
うん!^^
三条  みぞれ
三条 みぞれ
や、やった…!
(なまえ)
あなた
良かったね…!みぞれちゃん!
三条  みぞれ
三条 みぞれ
うん!
あっちゃん
あっちゃん
喜んでいいの?
私の後継者は1人だよ?
ライバルなのよ?
(なまえ)
あなた
あっ…
三条  みぞれ
三条 みぞれ
あっ…
あっちゃん
あっちゃん
クスッ^^*
頑張ってね!
(なまえ)
あなた
はい!
三条  みぞれ
三条 みぞれ
はい!
あっちゃん
あっちゃん
さっそくなんだけど…、今日この後用事…ある?

なければ、夜公演にちょっとだけ出てほしいんだけど。
(なまえ)
あなた
よ、夜公演…ですか?
あっちゃん
あっちゃん
そう。正式に妹として、ファンの皆さんへ紹介したいの。
(なまえ)
あなた
正式に…妹として…° ✧ (*´ `*) ✧ °
三条  みぞれ
三条 みぞれ
すごい…° ✧ (*´ `*) ✧ °
あっちゃん
あっちゃん
どう?出れそう?
(なまえ)
あなた
でます!
三条  みぞれ
三条 みぞれ
でまふ!…あっ…噛んじゃった…。
あっちゃん
あっちゃん
フフッ^^
じゃあ、プロデューサーとスタッフさんに伝えてくるからちょっと待ってて^^
あっちゃんは、そう言って上へ上がって行った。
(なまえ)
あなた
妹…なっちゃった…あっちゃんの。
三条  みぞれ
三条 みぞれ
夢…みたい
(なまえ)
あなた
みぞれちゃん…頑張ろうね
三条  みぞれ
三条 みぞれ
うん!頑張ろう…あなたちゃん

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