第89話

私たちは…
223
2020/06/27 05:05
(なまえ)
あなた
…。
三条  みぞれ
三条 みぞれ
…。
あっちゃん
あっちゃん
なぁに?そんな暗い顔して。
(なまえ)
あなた
あっ…ごめんなさい…。
紅茶…入れますね。
あっちゃん
あっちゃん
ありがとう。
ある日の午後。

私達はいつもの図書室でお茶をしていた。
三条  みぞれ
三条 みぞれ
ごめんなさい…。
あっちゃん
あっちゃん
…なにが?
みぞれちゃんが…苦しそうな声で謝った。

その声にあっちゃんは顔をしかめて、今まで読んでいた本をパタンと静かに閉じた。
三条  みぞれ
三条 みぞれ
姉様の顔に…泥を塗ってしまいました…
あっちゃん
あっちゃん
…どういうこと?詳しく話して。
三条  みぞれ
三条 みぞれ
実は…
(なまえ)
あなた
…。
あっちゃんは、黙って話を聞いてくれた…。
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あっちゃん
あっちゃん
そう…。そんな事が…。
あっちゃんは、話を聞き終えて…ふぅっとため息をつくと言った。
あっちゃん
あっちゃん
別にそんな事言わせておけばいいわ。
(なまえ)
あなた
でも…
あっちゃん
あっちゃん
私達が、どう考えて何を思って研究生を妹にしたか…そんなのは誰にも分からないわ。

ぱるるだって…考えて決めたことよ。
あの子は人や空気に流されたりしない。
周りに言われても、嫌なものは嫌だって断る子だもの。

私だってそう。

(なまえ)
あなた
あっちゃん…
あっちゃん
あっちゃん
いい?悔しいなら誰よりも努力しなさい。
凹み続けても何も変わらない。

凹んでる暇があるなら、動きなさい。
何か出来ることがあるはずよ。
三条  みぞれ
三条 みぞれ
……。
(なまえ)
あなた
……。
あっちゃん
あっちゃん
さぁ、私は次のお仕事行ってくるわ。

2人ともまたね^^
(なまえ)
あなた
行ってらっしゃい…
三条  みぞれ
三条 みぞれ
い、行ってらっしゃい…
あっちゃん
あっちゃん
いってきまーす^^
あっちゃんは、そう言って次の仕事へ向かっていった。
(なまえ)
あなた
私達に…今できることってなんだろう…。
三条  みぞれ
三条 みぞれ
…あるのかな…
みぞれちゃんと2人…そんな話をしていると、突然連絡が入った。



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四つ葉  英玲奈
四つ葉  英玲奈
みんな!
今すぐ集まれる!?
(なまえ)
あなた
どうしたの?
四つ葉  英玲奈
四つ葉  英玲奈
作戦会議よ!!
『今私たちにできること』!

探しましょう!
木梨   六花
木梨 六花
行くわ。
どこに集まる?
四つ葉  英玲奈
四つ葉  英玲奈
そうね。今外なんだけど、ちょうどAKBカフェにいるの。
そこで飲み物でも頼んでやらない?
木梨   六花
木梨 六花
分かった
(なまえ)
あなた
私とみぞれちゃん一緒に居るから行くね
四つ葉  英玲奈
四つ葉  英玲奈
おっけー!待ってるわ!
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英玲奈ちゃんへ返信した私は、隣でずっと下を向いてるみぞれちゃんの顔を覗き込む。

(なまえ)
あなた
みぞれちゃん…一緒に行こ…?
三条  みぞれ
三条 みぞれ
うん…。行くよ…。
みぞれちゃんは、そう言うと弱々しくニコッと笑ってそのままフラフラと行ってしまった。

(なまえ)
あなた
みぞれちゃん…

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