また暫く進む。
たまにある出口で場所を確認しながら。
DES「2001号室の人間がまだ見つかってないぞ!」
DES「くそっ!そいつらがきっとオーディション生だ!」
DES「絶対見つけるぞ!」
DESの声が聞こえた。
やばい。もうバレた。
私がそう送ると、前にいた六花さんにキッと睨まれた。
えっ‥なんで‥。
熱くなりすぎて、喧嘩をしてしまった‥。
怒られるまで止められなかった。
私の知ってる00を全て否定された気がして‥。
正直‥ムカついた。
♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜
いきなり、音楽が流れはじめた。
この音楽!
あなた/英玲奈「00だ!!」
六花/みぞれ「えっ!?」
思わず叫んでしまった。
00が来てくれた!!
DES「00か!?くそっ!艦内のスピーカーをジャックされたのか!」
DES「おい!今上から声がしたぞ!?」
DES「なに!?まさか、あの通気口の中にいるのか!?」
DES「開けるぞ!」
下にわらわらとDESが集まってきた。
やばい!バレた!!!
どうしよう。もう逃げれない‥。
ここで終わりか‥。
諦めかけたその時だった。
「わぁ!!!!あぶなーーーい!!」
DES『うわぁ!!』
四人『えっ?』
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。