第2話

プロローグ
834
2021/03/05 06:41
AKB0048

私が見たのは、中学三年生の時。

私の考え、私の人生が変わった瞬間だった。

大袈裟と言われるかもしれないけど、ほんとにそう思ったんだ。



0048は、テロリスト。芸能は悪だ。

生まれてから、ずっとそう教わってきた。

私も、0048は悪い奴だって思ってた。

あの日までは……。





中学三年生のある日、

私は学校の課題のため、父親の仕事見学に来ていた。

父親は、DES(デス)軍っていう芸能を取り締まる仕事をしている。

その日は、この星ーカザミスターーに0048が来る事がわかって、みんな戦闘体勢に入っていた。

ピリピリした空気の中、それを壊すかのように明るい音楽が流れはじめた。

「A!!K!!B!!0!0!48〜〜!!!」

ウワァァァァァァァァァ!!!!!

その音楽が聞こえると、さっきまでは誰もいなかったのにどこからか沢山の人が雪崩のように駆け込んできた。



(なまえ)
あなた
な‥なに!?どうなってるの!?
私は困惑した。


聞いてたのと‥全然違う。

みんな楽しそうに笑ってる。

目をキラキラさせて。


なんだろう‥これ‥。

すごくフワフワしてきた。

胸がドキドキしてきた。

ワクワクしてきた。



気付いたら私は‥AKB0048の虜になっていた。

あの一瞬で心を奪われたのだ。


この時‥私に一つの夢が生まれた。


『AKB0048になりたい』

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