第6話

あれから‥
500
2020/03/12 09:57
ーーー数日後ーーー

握手会から帰って、私はすぐにオーディションへ応募した。
自分のプロフィールや写真を貼りつけて00の運営局へデータを送った。

まさか、自分にここまでの行動力があったなんて‥。
正直、驚きを隠せないでいる。


あの日すぐに送ったから、もうすぐ合否が届くはず‥。

早苗「おーい!あなた〜?」

あなた「っ!ん!?」

目の前にいきなり現れた早苗にびっくりした。

早苗「ん!?じゃないってー!なーにぼーっとしてんの?もうホームルーム終わったよ!帰ろ!」

あなた「えっ終わった?」

早苗に言われて、周りを見渡す。

私の最後の記憶はホームルームが始まった頃だけど、今は誰もいない。

私と早苗だけ。

ぼーっとしてる間に終わっちゃったんだ‥。

あなた「ごめんね!帰ろ!」

早苗「うん!何考えてたの?」

あなた「ん?受かってるといいなぁって」

早苗「あぁ‥!受かってるよ!あなたなら‥」

あなた「ふふっ。ありがとう。」


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あなた「ただいまー‥」

母「おかえりー」

リビングにいる母に声をかけて、私は真っ先に自分の部屋へ向かう


メールを確認するために!!


ガチャッ   バサッ

部屋に入って、ベッドの上に鞄と上着を放り投げる。

メールを確認する。


あなた「メール‥っと‥二件ね‥えーっと一件は早苗。もう一件は‥っ!00!!!」

この数日、ずーーーーっと待ってた。

あの0048からのメールを。

あなた「すぅーーー‥‥はぁーーーーーー」
深呼吸をして、メールを開く。

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