ーーー数日後ーーー
握手会から帰って、私はすぐにオーディションへ応募した。
自分のプロフィールや写真を貼りつけて00の運営局へデータを送った。
まさか、自分にここまでの行動力があったなんて‥。
正直、驚きを隠せないでいる。
あの日すぐに送ったから、もうすぐ合否が届くはず‥。
早苗「おーい!あなた〜?」
あなた「っ!ん!?」
目の前にいきなり現れた早苗にびっくりした。
早苗「ん!?じゃないってー!なーにぼーっとしてんの?もうホームルーム終わったよ!帰ろ!」
あなた「えっ終わった?」
早苗に言われて、周りを見渡す。
私の最後の記憶はホームルームが始まった頃だけど、今は誰もいない。
私と早苗だけ。
ぼーっとしてる間に終わっちゃったんだ‥。
あなた「ごめんね!帰ろ!」
早苗「うん!何考えてたの?」
あなた「ん?受かってるといいなぁって」
早苗「あぁ‥!受かってるよ!あなたなら‥」
あなた「ふふっ。ありがとう。」
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あなた「ただいまー‥」
母「おかえりー」
リビングにいる母に声をかけて、私は真っ先に自分の部屋へ向かう
メールを確認するために!!
ガチャッ バサッ
部屋に入って、ベッドの上に鞄と上着を放り投げる。
メールを確認する。
あなた「メール‥っと‥二件ね‥えーっと一件は早苗。もう一件は‥っ!00!!!」
この数日、ずーーーーっと待ってた。
あの0048からのメールを。
あなた「すぅーーー‥‥はぁーーーーーー」
深呼吸をして、メールを開く。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。