研究生『はーーい!』
カメラマンさんに呼ばれる。
カメラマンさん…初めて見たなぁ…。
カメラマンさんの方へ行こうとした私達をあっちゃんが呼び止めた。
あっちゃんはそう言うと、私達の背中をトンッと軽く押した。
あっちゃんに言われたけど、やっぱり私はすぐに気持ちを切り替えることは出来ない。
でも…あっちゃんに声をかけられたことによって『頑張ろう』と思えた。
私達は、みんなの元へ走った。
パチーーーーッン
私は気合を入れるために、自分の頬を思いっきり叩いた。
そう言って私は笑った。
まだ立ち直れてないけど、さっきまでとは気持ちが全然違う。
スッとした。
パチーーーーッン
パチーーーーッン
パチーーーーッン
55期みんなで、頬を叩いて気合を入れる。
朝日さんと夕日さんは驚いてアタフタしてたけど、54期の先輩達は驚いた顔をしたもののニッコリ笑っていた。
カメラマンさんには、苦笑いされてしまった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。