俺は最後に君を抱きたかった
これが君と触れるのが最後なのかな
そんなのそんなのそんなの___
君は俺と同じ気持ちなのかな
あなたと会ったのは夢の中
そんなの偶然なのかな
いや違うこれは
運命なのかな
俺達はいつか眠りにつき次の朝をむかえた
🐦️<チュンチュンチュン
俺はあなたに起こされて
布団から体を起こした
俺は残り43分で死ぬ
その間何をすればいいのかな
そんなのあなたが望むことが知りたいよ
君と話さず43分の時間がどんどん短くなる
あとタイムリミットは5分
そんな時君は僕に話しかけてくれた
俺が返事をしようとした時タイムリミットはもう過ぎていた
その時家の中の窓から見えるトラックが
こちらに向かっている
多分俺が死ぬ時はトラックが来て
家に突っ込んできてしぬのだろう
あなたは俺の前に立ち窓側を見ていた
俺は君の名前を呼んでこちらを向かした
chu____
🚚<プゥーーー!!!!
俺はトラックのクラクションの音とともに
伝えたかった言葉を言った
最後に見えたのは君の涙だけだった
俺は叫んだ
大切な人が亡くなるとこんなに悲しいんだ
つらいよ
つらいよ
その場にはあなたの姿はいなくおれは
生きていた
🚑️「だ、大丈夫ですか!?」
🚑️「良かったです!無傷なんて奇跡です!」
違うんだよ
あなたが助けてくれたんだよ
あなたが_____
そう思っているとき俺の目には
大量の涙がたまっていた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!