第22話

22
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2019/05/09 07:35
あなたside
私は学校で居場所がない
そして家でも同じだ
クラスには馴染めなく浮いてしまっている
友達と言える人もいない
家ではお父さんは私が小さい頃に家を出ていった
そこからお母さんもおかしくなってしまった
今では家に帰っても男を連れ込んで毎日のように寝ている
家にいて出くわすと嫌な顔をされ酷いときには殴られたりする
だから私は寝るためだけに家に帰ってる
私に居場所はなかった
けどゆんぎさんに出会って私に居場所が出来た
ゆんぎさんの大きな背中に揺られながらこっそりと
あなた

私を助けてくれてありがとう(ボソッ

そう言った
ゆんぎ
いーえ
あなた

へ?!

あなた

聞こえてたの?

ゆんぎ
お前の声は俺の耳に届きやすいんだな
ゆんぎ
今もあのときも笑
ゆんぎ
なにかあったら俺でも他のメンバーでもいいから何でも相談しろよ
不意な優しい言葉に涙が込み上げてきた
あなた

ぐすっ

あなた

うんっ

ゆんぎ
お前泣いてんのかー?
あなた

泣いてないもんっぐすっ

ゆんぎ
よしよし
そういって優しく頭を撫でてくれた
人に優しくされたのが久しぶりだったのでさらに泣けてきてしまった
あなた

うぅ、ぐすん

ゆんぎ
もう泣くなって
ゆんぎ
俺がいつでもお前のこと助けてやるから
私はゆんぎさんにどんどんと惹かれていった









つづく

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