第2話

ゲームの君と、隣の君と
375
2019/12/01 14:15
・・・勇者カンタは目を覚ました・・・



ある朝、賢者トミーと勇者カンタハトの森を進んでいた。


いつもと同じ朝のはずだった。と、その時

「ボボボボボボボホ……」

轟音が響く。

勇者カンタ
勇者カンタ
えっ、何だよこれ…
勇者カンタと賢者トミーは、戦いの準備をした。

選択肢が現れる。


【先攻はどちらにしますか?】

>賢者トミー
>勇者カンタ


賢者トミーは、勇者カンタの制止を振り切って、
賢者トミー
賢者トミー
俺が先に行く
勇者カンタ
勇者カンタ
いや、ちょっ、待て…
そう言い切る前に、賢者トミーはバトルフィールドへ入っていった。
賢者トミー
賢者トミー
えっ、相手…
賢者トミーがうろたえる。


【ラストボス:バードーハートーが現れた!!】


賢者トミーの全身からふっと力が抜ける。

勇者カンタ
勇者カンタ
大丈夫かっ!?
賢者トミー
賢者トミー
あぁ、どうに…
言い切る前に、ラスボスは攻撃をしかける。


【相手はポロポロポロをしかけた!!】
勇者カンタ
勇者カンタ
逃げろっ!!
寸前の所で、賢者トミーは攻撃をかわす。

1撃、2撃。必死になって攻撃をかわす賢者トミーだったが、ついに
賢者トミー
賢者トミー
うっ…
茂みに足をとられ、動けなくなってしまった。
賢者トミー
賢者トミー
ゆっ、勇者…かっ、カンタ…
【相手はハバタキノマイをしかけた!】
賢者トミー
賢者トミー
もうだめだ…
賢者トミーが諦めかけた、その時だった


ドオォォォン…!!


賢者トミーの耳元に、爆音が響く。
賢者トミー
賢者トミー
なっ、なんだ…?
とられていた足を茂みから引っ張る。体中、汗やドロで汚れていた。

しかし、目立った傷はなかった。

あたりを見回すと、
賢者トミー
賢者トミー
ゆ、勇者…カンター!!!
血まみれで倒れている勇者カンタの姿をとらえた。


【どうしますか?】

>戦いを続ける
>戦いをやめて病院へ行く


賢者トミーは迷いの〝ま〟の字もなく、後者を選んだ。
勇者カンタ
勇者カンタ
いいよ…賢者トミー…森の平和を…守ってく……
賢者トミー
賢者トミー
駄目だよ…!何言ってるんだ!お前に変えられるもんなんて、あるもんか!
勇者カンタ
勇者カンタ
ありが……
そこで、勇者カンタの意識は途絶えた。
―――数日後―――

賢者トミーは


【今日はどうしますか?】

>戦いの準備をする
>病院にお見舞いへ行く


誰が何と言おうと、お見舞いに行く。そう決めていた。

病院に着くと、あたりはしーんと静まりかっえていた。

賢者トミーは足早に、勇者カンタの元へ向かう。
賢者トミー
賢者トミー
おい、勇者カンタ?カンター?
2525号室の前で、その足が止まった。
賢者トミー
賢者トミー
勇者カ……
その声は看護師にさえぎられた。
看護師
看護師
あなたは、誰ですか?ご家族など以外は面会できませ…
賢者トミー
賢者トミー
彼氏です。夫です。勇者カンタのパートナーです。
気づいたら言っていた。

ただ無心に、ひたすら叫んでいた。
看護師
看護師
そ、そうですか。それなら、どうぞ…。
看護師は、少々引きながらもドアを開けてくれた。
賢者トミー
賢者トミー
勇者カンタっ!!
・・・勇者カンタは目を覚ました・・・
カンタ
カンタ
って何だよこのゲーム!
目の前のカメラに向かってスマホを見せる。
カンタ
カンタ
まぁ、こんな感じなんですけどね、ハト気持ちわりぃ!!
トミー
トミー
いやお前がゆーなよ笑
トミー
トミー
だって、カンタが好きなんだもん。しょうがないじゃん
トミーがボソっと1言。
カンタ
カンタ
俺もだよ、トミー。トミーは俺のもんだよ。どこにも行かせない
カメラをパタッと閉じた彼らは、すっと、抱き合った―――――

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