ぺしぺしと、カンタが軽く肩を叩いて急がしてくるから俺も全て脱いでしまうことにする。
すごいかっこいいからって何だよそれ。可愛すぎだろ。
もう、情けなくて、かっこ悪い恋人でいいや。
今すぐカンタと繋がりたい──────
ぐにっと唾液で濡らした指をカンタの後ろに入れる。
カンタの中は熱くてすごくキツイ。
こんなところに俺のを入れたら一瞬でもっていかれそうだ…
早く入れたい…でもカンタに気持ちよくなってほしいから、ゆっくり、丁寧に中をほぐす。
カンタの中はもうとろとろになっていて、あまりにきゅうきゅうにと締め付けてくるので、まるでねだられてるみたいだと思った。
熱くて、濡れていて、とってもやらしい。
カンタは必死に声を抑えているみたいだけど、ふるふると震える身体からどれくらい感じているか分かる。
指で中を広げながらそう呟くと、まとわりつくようなカンタの視線が、ちりちりと俺の肌を焼いていくみたいだ。
カンタの口からそんないやらしい言葉を聞くと余計に大きくなっちゃうんでやめてください。
もしかしてわざとなんですか。
ぼっ、とカンタの顔が待ってるになって手で顔を隠してしまった。
これは、もう一押しか。
コクン、と艶やかな黒髪が揺れた。
あやすような軽いキスを落としながらゆっくりとカンタの中へ自身を埋めていく。
まだ受け入れることに慣れていないカンタの身体は苦しげに反って、逃げるように腰が振られた。
恐らく無意識の反応なんだろうけど、やっぱり少し可哀想に思えてくる。
ぐぐ、っと奥深くまで押し込むと、カンタの中はぴくぴくと熱を持って震えはじめる。
慣れない感覚に戸惑っているカンタを落ち着かせようと、抱きしめて、優しく背中を撫でさする。
俺の手になだめ透かされたカンタは心地よさそうに目を細めて呼吸を整え始める。
少しずつ慣れてきたのか、カンタの中が誘うようにうねる。
そろそろいいかな。
頷いて揺れた頭をくしゃっと少しだけ雑に撫でてやった。
徐々に深い所へ侵入してくる俺のモノをカンタは懸命に受け入れてくれた。
全身がとっても熱くなって、まるで毒に侵されたみたいだ。
身体をきつく折り曲げられたカンタから抵抗するように睨まれた。
まあ、そんなうるうるの目で睨まれても何も怖くないけど。
繋いでいた手を背中にまわされたと思ったら爪をたてられた。痛い……
お直しとばかりに意地悪く中を掻き回すと、きゅっとしがみついてくるカンタの髪に唇を寄せて続ける。
すき、すき、とうわ言のように呟くカンタに俺も高みへと昇らされてく狭い内壁を擦り上げ、何度も突く。
腰に絡まっていた足を抱き上げて、二度、三度と大きく身体を揺さぶった。
その衝撃でカンタの背中が大きく反って、腹の上に果てた。
余韻に震える腰を固定して、ぐっと奥に身体を押しつける。
悲鳴にも似た制止の声を無視してカンタの中に俺の熱を吐き出した。
ちょっと、そういう事言うのやめてもらえます?また襲っちゃいそうですから。
力が抜けてぐったりしてるカンタをお姫様抱っこで持ち上げて浴室まで運んでやった。
その間カンタは何故か、ふふふ、とか笑ってた。
よく分からないけどカンタが気持ちよくなってくれたのなら、俺はそれで満足だ。
続く……
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。