すち side
週に1回の発達外来。
それが終わったところに、桜の棟所属作業療法士のみことちゃんが来てた。
エレベーターもあるけど、俺は階段で行く。
というかみことちゃん息切れすぎじゃない…?笑
3階まで一気に駆け上がって、みことちゃんと話しながらナースステーションに入った。
…ほんと、みことちゃんって面白い、
これでもみことちゃんは作業療法士。
スポーツもするから体力はちゃんとあるタイプで、こさめちゃんの話もちゃんとわかった。
こさめちゃんはASD、
"自閉スペクトラム症"と共に生きてる。
音や手触りの感覚過敏が強いこと、
発達凸凹と過集中で授業に支障があること、
そして友達も多く見えて、心から仲良くなれる人がいない孤独が辛いこと…
パニック障害の併発もあり、過呼吸を起こすことが普段から多いこさめちゃん。
それと過集中の特性が相まって、学校でのけ者にされてしまうこともあると聞いた。
こさめちゃんの場合、特性を伸ばせるように環境を調整すれば発達の特性とも向き合える。
その一歩として、家庭が整っているのは重要で…
こさめちゃんの弟も、発達障害を抱えている。
お家ではいつも可愛がっていると聞いた。
こさめちゃんは修学旅行の期間は外泊扱い、
そこで問題なければ退院となる。
発達障害、なんて1つの枠にくくれないような、
ひとりひとりの特性と向き合う"発達外来"。
この外来にくる子どもたち…
多くは学校に一度は通う彼らが、
……「いじめ」という壁にぶつかりやすいのも、経験上確かなことだった。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。