第3話

出会い 手越パート
318
2018/05/13 06:49
あ、このこかわいい
カフェ店員の制服を着た女の子が注文を取りにきた
「オリジナルコーヒーのおかわりでよろしいでしょうか」
注文を復唱
「失礼いたします」ニコッ
なんだ今の!ニコッだって
最後に名前を確認…
新倉、さん

ここの店は注文をとった人が運ぶのがルールらしく、またあの子が今度はコーヒーを運びにきた
「こちらオリジナきゃぁっ!」
ガッシャン!
「すみません!」
「おぉ」
思わず声が漏れる
コーヒーの熱さよりも、俺のシャツを拭こうとして新倉さんの顔が近づいて顔が熱くなる
「大丈夫ですよ」
こう言うのは笑って許すのが一番!
「ほんっとうに申し訳ございません!弁償させてください!」
結構ガチだな
「大丈夫ですって」
こんな女の子に払わせちゃ、俺の顔が潰れるわ!
「こんなもので申し訳ございませんが、一年分の割引クーポンでございます」
やべ、もうこんな時間だ!今日撮影入ってたんだ!
「あのぉ、今日はちょっと時間がないんで、帰らせてもらってもいいですか?」
「はい。申し訳ございません。お代はいただきませんので」
ここで引いたら長引くから、お代は払ってもらおう
「はい、また来ます」
「またのお越しをお待ちしております」
最後まで見送ってくれるんだな

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