あなたside
目が覚めたら、
幼い頃から見慣れた天井に見慣れた部屋、そして...
見慣れた服装。
ここは、如月の本家。僕の実家だ。
流石だな...甚爾さん。
何処も痛くないや。加減されたんだろうな。
それだけ僕が弱かったのか...。
理子ちゃんは...悟は...傑は...無事、だろうか。
僕が、足を引っ張った...!
僕がみんなをサポートする役なのに...!
襖越しに使用人の声が聞こえる。
クソッッ!!!
当主...、父親...!
僕は、どこまで行ってもお前の人形か!?!?
勝手にしやがってッ...!!!
今日こそはこの家から...縁を...!!!
準備を終え、当主の居る部屋へ向かった。
襖を開け、中へ入る。
......は?
それって...
僕に子供を産ませ、そっちを次期当主にして僕は高専上層部の犬になれって言ってんのか!!?
ふざけんなっ...!!!
死ん...だ...?
理子ちゃんが...?じゃあ一緒にいた傑も...?
やっぱり...僕が弱かったから...
僕が...
僕は膝から崩れ落ちた。
思ってもないことを...。
見上げたコイツの顔は歪んだ笑顔を浮かべていた。
それからは放心状態だった。
されるがまま、使用人に身支度を整えられて、
上層部を交えた会議に出席した。
あぁ...話が進んでいく。
理子ちゃん...黒井さん...傑...悟...。
もう会えないのだろうか。
...僕が弱かったからだよね。
仕方ない。
別にやる事は何も変わらない。
呪いを調律する。
すこし任務が増えるだけ。
大丈夫。
もう...皆はいないのか...
五条...悟...?
...!!!
目の前になにかを投げ出された。
家の書物で見た事のある首輪の形をした呪具。
そんな事...出来るわけないだろ...。
そうしたら傑の一生を縛ることになる。
そんな事絶対にさせない。
縛られるのなんて、僕だけでいい。
そして、
目の前に投げ出された純白の首輪を、
自ら、自身の首に付けた。
To be continued...
閲覧頂きありがとうございます😊
投稿遅くなり申し訳ありません💦
シリアス極まって来ましたね。
でも安心してくださいね!ちゃんとハピエンに繋げられるようになってます!
まぁ、ハピエンにしろ夏油傑さんにとっては少し苦しい展開になってしまいますが😅
Sではないです。こういう、相手の事を想っているのに辛い展開になってしまうのが好みなだけなんです...。
最後はスッキリハッピーエンドに繋げたいとおもってます。多分...
正直言ってしまうと、この作品作り始めた当初はバッドエンドにしようと思ってたんですが。
やっぱり、辛いことを乗り越えて幸せになって欲しくなりました😅アンケートに左右されたのもありますが。
さて、長々とお話してしまいましたが、宣伝です!
前回、番外編でアンケートをとった呪術廻戦夢小説の新作はこちらになりました!
是非見てください!
では、
次回の「君のいるべき世界」をお楽しみに!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。