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第36話

言いたいこと
『ガバッ』


勢いよくベットから飛び起きた私は今いる状況を即座に理解する


変な夢を見ていた気がするが、今はそれよりも


この爆発音と琵琶の音だ


爆発音……と言うよりかは、多分崩壊している音と言った方が妥当だろう


この音の原因は、鬼殺隊と鬼が戦っていること


鬼殺隊は私を連れ戻しに、鬼は私を連れていかれないようにする為だ


……いや、鬼殺隊は私の事よりも、鬼舞辻無惨を倒すというのが本当の目的なのだろうけど


そんなことより、今の状況を見に行かないと


そう思った私は、寝かされていた部屋の扉を開けた


あなた

っ……!




部屋の位置は全てが見渡せる場所であった為、全員の状況が把握出来た


見るからに、鬼殺隊の状況は最悪だ


皆、鬼舞辻無惨と上弦達によりボロボロだった


死者はいないようだけれど……


そう思っていたその時


???
グッ……
あなた

!!




蝶の髪飾りの女の人がみぞおちを童磨によって斬られていた


傷は深く、多分、しばらくすれば死んでしまう


よく見れば他の人たちも怪我が酷かった


腕を斬られたり、片目を潰されていたりと、本当に酷い状況だ


それを見て、涙が私の頬をつたる


鬼殺隊の人達に恨みがあるはずなのに


なぜ、泣いているのか


自分でもわからなかった


そして同時に、夢の中で、1番大切な記憶を思い出せた気がする


そして、その夢の中で、誰かと、とても大切な約束をした


それは


鬼殺隊に戻らないといけないこと


鬼殺隊の人達のことは、まだ思い出せないけど、思い出せない代わりに、約束くらい守りたいよ……


ああ、でも……結局鬼殺隊の人達は、私のせいで死んでしまうかもしれない……





私が、もっとちゃんとしてたら、鬼にならなかったかもしれない


私が、美織ちゃんともっとちゃんと話しておけば、美織ちゃんを殺さなくて済んだかもしれないし、昔の仲を取り戻せたかもしれない


私が、鬼にならなければ、他のみんなが死なずに済んだかもしれない


私の決断が悪かったんだ……私の……私のせいで……


???
あなたちゃんのせいじゃない……だから、思い詰めないで……あなたちゃんにできることを……私の代わりにやって……
あなた

!?




私はその声の方向を見たが、誰もいなかった


でも、聞いたことのある声だった


なんだか、昔も、最近も聞いたことのある、信用できそうな声



私は確実にみんなからも見えて、私からもみんなが見渡せる位置に立った


私が今できること


血気術も、持ってる刀も使えない私があの場に行っても、戦えずにその場をこじらすだけ


それなら……届くかわからないけど……言いたいこと言いまくってやる……!!


私は、思いっきり息を吸って、大声で叫んだ


あなた

もう、もう戦わないでよっ!!

全員
!?
あなた

戦って死んだらもうどうにもならないんだよ!したかったことも出来なるなるし、何も無くなるんだよ!!

あなた

そんな大切な命を私なんかのために使わないでよ!!

あなた

大体、自分が行きたいところくらい選ばせてよ!!

あなた

私は自分で選びたい!!

全員
……
全員が唖然としている中、1人満足していた
あなた

ふぅ




やっと言いたいこと言えた……


と、安心していたその時だった


『ガタガタ』


あなた

!?

全員
!?



突然城中が揺れ始めた


そして


『ミシミシッ』


城の木材が軋み始め、崩壊していく


そして私たちは


外へと投げ出された