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第41話

カナヲside
私は思わず目を瞑ってしまった


そして、目を開けると


栗花落カナヲ
嘘……



目の前にいたはずのあなたが


いなかった


どうやら全員目を閉じてたみたいで、あなたがどうなったのか誰も見ていないらしい


そして、傷は完全に癒えていた


栗花落カナヲ
……あなた……



涙が沢山出てきた


今までにないほどに


そもそも、泣くなんて久しぶりだ


カナエさんが死んでしまった時も泣けなかったのに


……よかった、泣けて……


……あなた……


その場にいた全員が立ち尽くしていた時


???
むー むー



それは、聞いたことのある声だった


竈門炭治郎
ね、ずこ……?



涙でぐしゃぐしゃだった炭治郎が、自分の妹、禰豆子ちゃんの声の方向に歩いていく


私も立ち上がり、ついて行くと


栗花落カナヲ
あなた!!
全員
!!



日陰になる裏路地に、禰豆子ちゃんとあなたが、確かにそこにいた


胡蝶しのぶ
あなたさん……!!よかった……!!
あなた

スゥ……スゥ……

宇髄天元
おい……呑気に寝てんじゃねぇよ……どんだけ心配させんだ……
冨岡義勇
宇髄……泣いてる……
胡蝶しのぶ
そういうこと言うから嫌われるんですよ……というかあなたも泣いてるじゃないですか……
冨岡義勇
俺は嫌われてない……あと泣いてない……あとお前も泣いてる……
胡蝶しのぶ
うるさいですね……それだから嫌われるんですよ……
冨岡義勇
(2回も言わなくていいのに……)
竈門禰豆子
むーむー
竈門炭治郎
禰豆子が助けてくれたのか?
竈門禰豆子
コクコク
栗花落カナヲ
でも、さっき『シュゥッ』って音が……



そう言うと、禰豆子ちゃんは自分の左手の甲を見せてきた


竈門禰豆子
栗花落カナヲ
あ……焼けてる……



『シュゥッ』という音は禰豆子ちゃんが少し塵になりかけた音だったみたいだ


その怪我も鬼の為少しずつ回復していた


竈門炭治郎
禰豆子……ありがとう……あなたを助けてくれて……



炭治郎は泣きながら禰豆子ちゃんの頭を撫でた


禰豆子ちゃんは嬉しそうに「むーむー!」と応えた






それから私たちは家路を辿った


一旦あなたは蝶屋敷に預けられたが、いつまで経ってもあなたは目を開けることは無かった















3年経つまでは