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第9話

止まらない涙
あなた

……じゃあ、カナヲ達を蝶屋敷に連れてってあげて

私はカナヲ達の方を振り向かずに、童磨達の方を見て言う
上弦の弐 童磨
うん!いいよ!
栗花落カナヲ
ま、待って!!
あなた

……

栗花落カナヲ
私は……私はそれでも信じるし、話しかける!友達でいたい!!
あなた

!!

竈門炭治郎
俺も同じだ!
我妻善逸
お、俺だって!
嘴平伊之助
俺もだぜ!
不死川玄弥
俺も、同じく
栗花落カナヲ
絶対迎えに行くから!!
あなた

っ…………!早く連れてって!!

上弦の弐 童磨
はーい

そう軽く返事をした童磨は、カナヲ達を連れて蝶屋敷に行った


あなた

グスッ……グスッ……



涙が止まらなかった


あんな酷い言葉をかけても、カナヲ達は信じてくれた


友達でいてくれた


でも、それじゃあ……

あなた

私を殺せないじゃない……

上弦の参 猗窩座
…………


私が止まらない涙をゴシゴシと拭いていると


『ガシッ』


突然猗窩座に腕を掴まれた
あなた

!?

上弦の参 猗窩座
……あんまり擦ると目が腫れるぞ


心配してくれているのかな……?


泣かせる原因になったのは誰のせいだと思って言ってるんだか……

上弦の参 猗窩座
……あいつらはなるべく殺さないでやるよ
あなた

!!



……?猗窩座は鬼の中でも優しいのだろうか


……人殺ししてるし、優しいのかは分からないけれども……

上弦の参 猗窩座
……行くぞ
あなた

……はい

上弦の参 猗窩座
鳴女、無限城へ飛ばせ

そう、猗窩座が言った時


『ベベンッ』


琵琶のような音が鳴り響く


と、同時に周りの景色が一変した
あなた

こ、ここは……!?

上弦の参 猗窩座
無限城、鬼の本拠地のようなものだ


あちこちに床や階段がある


重力なんて関係無しだ


辺りを見渡していると、数名の鬼がこちらを見つめていた
あなた

あの人たちは……?

上弦の参 猗窩座
上弦共だ
あなた

上弦……


上弦の鬼達がこんな所で生活していたなんて……


そう思っていた時


『ベベンッ』


また、琵琶のような音が鳴り響いたのと同時に


鬼舞辻無惨が目の前に現れた


あなた

!?

鬼舞辻無惨
よく来てくれたな、あなた

オドオドする私とは裏腹に、猗窩座は膝をつき、頭を下げていた
鬼舞辻無惨
よくやったな、猗窩座
上弦の参 猗窩座
ありがたき御言葉
上弦の弐 童磨
えぇー!無惨様!俺にも褒めてよ!俺が条件を言わなかったらこの子こっち側に来なかったんだから!
鬼舞辻無惨
……よくやった、童磨
上弦の弐 童磨
わぁーい!褒めて貰えたー

……なんか、鬼舞辻無惨も大変だなぁ((
鬼舞辻無惨
早速だが、あなたには鬼になってもらう
あなた

……はい

鬼舞辻無惨
鬼になれば、次第に人間の頃の記憶は失っていく
鬼舞辻無惨
そして、しばらくは目覚めないだろう
あなた

……はい

鬼舞辻無惨
……では、この血を飲め

そう言って、盃に入った鬼舞辻無惨の血を渡してくる


私はそれを静かに受け取った


そして

あなた

ゴクッ




全て血を飲んだ




味は、分からない




ただただ




誰かが止めてくれるのではないかという期待をしながら





それを






飲み干してしまった