日常に潜む『意図』
好き嫌いなく食べられる美味しい″餌″
汚れの目立つ白い服も
規則正しい生活も
全て、商品の品質を保つため
食用に教育は必要ない
むしろ鬼たちには危険なはず…
それに多分、年齢や成績が
″肉″の等級に関係している…
でも
分からないことだらけだ…
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やっとハウスの真実にたどり着いたか…
ここまで苦労した…
お前らが帰ってきたあとに、俺が内通者ってことを明かそうとしたのにな
でも、あなたは気づいていたってどういうことだ?
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私はね…
もっともーっと前に
ミネルヴァ・ウィリアムより前にね?
人間の世界と鬼の世界を行き来した
人の生まれ変わりなんだよ?
そして、記憶を持っている
だから知ってるし、外の世界を知っている
でも、あの子たちには、約束を解く力はない…
仲間が死ぬところを見たくない…
私は
″全てを捨て、ここに残るの″
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!