第10話

9話
4,010
2020/08/20 23:00
エマ
エマ
でも…どうやって逃げる?
ノーマン
ノーマン
……
ノーマン
ノーマン
ハウスの周りを取り囲む森、
ノーマン
ノーマン
そして、門
ノーマン
ノーマン
門から逃げるとしても…
ノーマン
ノーマン
いつもは空いていない…
ノーマン
ノーマン
ママがいない出荷の夜とか?…
エマ
エマ
出荷の夜はダメ!
エマ
エマ
誰か1人犠牲になる…
ノーマン
ノーマン
そうだね…
エマ
エマ
みんながママから離れる時間…
エマ
エマ
あ!昼間の自由時間は?
ノーマン
ノーマン
それ名案だ!
ノーマン
ノーマン
決まりだ。
ノーマン
ノーマン
昼間森をぬけて外に出る
エマ
エマ
うん!
ノーマン
ノーマン
それは可能か確かめるためには
ノーマン
ノーマン
このさくの向こうがどうなっているか…
ノーマン……
ノーマン
ノーマン
行こう。行ってみよう
ノーマン
ノーマン
ママ…
そう言葉にしたあの時
ノーマンの手震えてた
平気なはずない
ママは私たちにとって
たった1人の・  ・   ・ ・ ・  ・母親だったのだから
ノーマン
ノーマン
(恐ろしい…)
ノーマン
ノーマン
(ママこそ顔に出していない…今まで1度も!)
今朝も何一つ変わらない
穏やかな笑顔
あの笑顔の裏で
何人の子供を死へ導いていたのか
ママは敵
鬼の冷酷な配下
じゃあなんで?…
なんであんなに
優しくしたの?
_____ママ!
2人
塀だ
エマ
エマ
ノーマン
ノーマン
どう?上に何かある?
エマ
エマ
何も!ただこの塀幅が2~3メートルある
エマ
エマ
高いね…
ノーマン
ノーマン
でも、見張りはいない
ノーマン
ノーマン
…………静かだ…
ノーマン
ノーマン
エマ、どう思う?
エマ
エマ
堅くて丈夫
エマ
エマ
起伏どころか継ぎ目もない。おまけに表面はサラサラ
エマ
エマ
普通こんなの登れっこない・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
エマ
エマ
____________と諦めさせる塀なんだろうけど
エマ
エマ
私やノーマンならロープ1本・ ・ ・ ・  ・あれば登れると思う!
ノーマン
ノーマン
うん
でも、問題はどうやって全員を連れ出すか
見張りはママ1人
周りに鬼の気配はない
ノーマン
ノーマン
…………
そんなものか?・  ・  ・  ・  ・
いや、考えてみれば表向きはあくまで孤児院
子供僕ら気づくこと・  ・  ・自体ない・  ・のが当然
___ならば
この施設は逃亡を前提には・  ・  ・  ・作られていない?
ともかく、阻むのは堅くて高い塀1つ
ノーマン
ノーマン
ともかく
ノーマン
ノーマン
この塀は越えられる!!
ロープさえあれば!
エマ
エマ
次はロープ!
無理じゃない

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