西谷side
あ、タオル忘れた
そう思い部室を出ると階段の前であなたが
あなた「泣きそう……」
いつも人に弱みを見せないあなたが"泣きそう"なんて言っていたのはびっくりした
「どうして泣いてるんだ?」
そう聞いてもあなたは誤魔化すので人目の付かない所まで来て話を聞いた
正直スガさんが羨ましかった
そう思いながらあなたを抱き寄せた
あなたはきっと慰めて貰っていると思うけど
俺はそんなに都合のいい奴じゃない
今だって"慰めたい"から抱きしめている訳じゃない
そして俺はあなたに行ってこいの意味で背中を押した
「好きだ_____。」
あなたに聞こえない小さな声で呟いた
あなたside
「す、菅原先輩!!」
菅原「あ、、あなた…お疲れ!」
「お、お疲れ様です。私、先輩に言いたい事があって……」
菅原「あ、あぁ、なんでも聞くぞ」
「昨日…の事なんですけど家庭教師の人に付けられたのは合ってます、でも…それは私がちゃんとしてなかったからで…家庭教師の人はそうゆうコトを教えてる訳じゃないです…自分勝手すいません」
菅原「あーそうなんだ!ごめんな俺も、なんかむしゃくしゃしてて、あなたが…って考えると変な感じしたからさ!」
「〜っ!!それに私の好きな人は……」
菅原「あーごめんな!じ、じゃあ、、」
私が好きな人を言おうとしたら止められた
これは何か分かる
拒絶だ…
察したんだ、私が菅原先輩の事が好きなのを
そして私に告白されるのが嫌なんだ
菅原先輩本人が言わなくてもなんとなく分かった
私は泣きながら帰った
ー家ー
一静「な、あなた、、、なんで涙目なんだ!?目腫れてるぞ!!!大丈夫か!?きゅ、救急車!!!」
「お兄ちゃん大丈夫だから、笑」
「明後日テストだから白布さん来るまで勉強してる」
一静「あ、あぁ、」
ピーンポーン
白布さんが来て私(お兄ちゃん)の部屋に入った
白布「なんで泣いたんだよ」
「あー、いろいろありまして、、笑」
白布「ごめん、昨日のは俺が悪かった」
そう言い誤ってくる白布さん
白布「余裕が無かったんだ、」
「全然大丈夫ですよ!ほら、勉強しましょ!」
白布「そうか?わかった」
そう言い勉強を始めた
一時間後
白布「トイレ借りるわ、それまで休憩しとけ」
「はいっ!」
白布さんが部屋から出て行く
「ふわぁ〜、ねむいなぁ、、、」
机に突っ伏してそのまま意識を手放した
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!