重い瞼をぐっと上げ起きると
プリントが散乱してる机の上に突っ伏して寝ている白布さんがいた
プリントを見るとやっぱり手書きで問題が書いてあってそれが何十枚とある
目の下にもクマが出来ていた
「〜っ、ありがとうございます。」
そう言って私は部屋を出た
「お母さん、白布さん寝ちゃってた」
お母さん「あら、賢二郎くんも寝ちゃったの?さっきあなたが寝ちゃったけど渡したいものあるからまだ居させてくれって言ってたんだけど」
「そうなんだ…」
及川「たっだいまーっ!」
「ただいまじゃないでしょー?笑」
及川「まっつん家は俺の家だからね!」
花巻「よっ!あなた!」
「よっ!まっきー!」
岩泉「勉強ちゃんとやってるか?」
「やってます〜だ!」
少し雑談してから私とお兄ちゃんの部屋に戻り
机に突っ伏して寝てる白布さんを横目に見ながら私もゆっくりと瞼を閉じた
「あなた、あなた、起きろあなた」
「はっ!?!?し、白布さん、、」
白布「悪ぃ俺も寝てた」
「全然大丈夫ですよっ!プリントいっぱい作ってくれたんですね…ありがとうございますっ!」
白布「あぁ、それは全然いいんだけど…時間がさ、」
時計を見ると12時を指していた
白布「それで※松川さんに言ったら泊まってけって言われて………」
※お母さんの事
「あ!そうなんですか?りょーかいでーす!」
そう明るく答えたけどやっぱりなんか緊張する……
及川「ねぇあなたちゃんあの男だれ?今風呂入ってる奴」
「白布さんだよ?」
及川「白鳥沢のセッターだよね?なんで敵といるのさっ!」
「え?いや、家庭教師して貰ってるんだって」
及川「家庭教師!?そんなにずっと一緒に居たらあなたちゃんの事好きになっちゃうじゃん!そんなのだめだよっ!」
「う"……まぁいいの!」
動揺を隠せなかったけど徹くんだからなんとかなるだろう←え
そしたらまっきーが腕を引っ張って耳元で
花巻「最近どう?一目惚れの人とは」
「はぁ、、、、拒絶された」
花巻「っえ!?な、なんで!?」
「私もなんでか聞きたいよ、、」
花巻「まぁ俺もそれなら都合が良いんだよなーっ!」
いかにも私の事が好きみたいに言うから少しびっくりした
「都合良くないよ!もーそれじゃあ私の事が好きみたいじゃん笑笑やめてってー笑」
花巻「好きだけど?」
「っえ、?」
花巻「ほらいつも言ってんじゃん、嫁って、料理の点数付けるのも花嫁修行ってやつ?」
「〜っ、!へ、部屋行ってくる!!」
私は逃げるようにリビングから出た
リビングからお兄ちゃんの「はなまきいいいいいいぃ!!!!」って声が聞こえたけど気にしないでおこう、
ガチャ🚪
「あ、白布さん」
白布「おぉ、」
やっぱり改めて見ると白布さんは顔が整ってる
お風呂上がりで少し濡れた髪もなんかイケメン…
すると頬が染まっていって
白布「ちょ、あんまこっちみんな、」
手で顔を隠すようにして恥ずかしがった
「ふふっ、、あ、もう寝ます?白布さんとお兄ちゃん達は……」
白布「一緒に寝ないのか?」
「っえぇ!?」
白布「冗談だよ笑」
「わわぁ、笑びっくりした笑あ、白布さんは私のベッドで寝てくださいね?私はリビングのソファで寝るので、」
白布「無理」
「え"なんでですか、」
白布さんはぐいっと手を引っ張って顔を耳元まで持ってくると
白布「好きな女のベットで寝て平常心で居られる訳ないだろ」
「〜っ////す、すみません、、、」
白布「俺はソファで寝るから、」
「じゃあ私はベットで、」
そのままベットに飛び込み瞼を閉じた
ー朝ー
「おはよーございまーす」
白布「おはよう、今日はテスト前日だから嫌ってほど勉強するぞ、」
「ひいいぃっ、、、」
今日一日やばいくらいしごかれたのは言うまでも無い
よく考えれば今日日曜だよね、、、昼間に出しちゃお⭐️←
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。