事の発端は楽屋挨拶。
私には双子の弟のぼむぎゅがいて、
最近練習ばっかだから会えてなかったんだけど、
たまたま共演する事になったから、
ルンルン気分で行ったら・・・
本人はそう言ってもさっきから明らかに様子おかしい。
私から遠ざかるように顔を背けて、一向に目を合わせようとしないし、
え待ってどうしたどうした
えっと、これは・・・ヨンジュンオッパ、だったっけ。
唯一、4人の中で正気を保てている。けど・・・。
それでも、よんじゅにオッパも綺麗な顔をほんのり赤く染めている。
グイグイと手を引かれていると、身長差がかなり激しい事に気付く。
知らないとこばっか増えてくな、と何故か切なさに囚われていると、存在を認知されていないんじゃないかくらいの人気のない倉庫に連れて来られた。
急に口を塞がれる。
待って、ここに連れてきて、今一緒にいる人って、
ぼむぎゅ、だよね・・・?
何かのスイッチが入ったらしいボムギュは、まるで別人だ。
は、待って、
今ぼむぎゅ好きって、
下に伸びている手。
そのままぼむぎゅに側の壁に押し付けられる。
ほんとに今まで一緒にいた時間が長い人間かってくらい、別人。
息しようと口を開けたら、勢いよく入ってくるぼむぎゅの舌。
ぼむぎゅ、キス、上手いな。
歯列をなぞったり、舌吸い上げたり。
他の子、とも、した・・・のかな。
こんな状況で、ぼんやりと思う私。
脳が痺れて、もっとしたくなる___。
こんなこと、兄弟でしちゃいけないのに。
私、初めてなのに。
もっと、ぼむぎゅが、欲しい_____
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。