そして放課後、女子達に言われた通り教室にいた。
(女子)ねえ、ほんとにふざけてんの?私たちの二宮君取らないでくれます?
(女子)いや何言ってんの。完全にとってんじゃん。席隣だからってもう彼氏だと思ってない?
(女子)ほんと?
(女子)チッなんなのよほんと。
(女子)これ以上二宮君と話したりでもしたら許さないからね?いいね?
そう言って去っていった。
-翌日-
どうしよう。二宮君と話しちゃいけないなんて…
ちゃんとあの人こっちみてるし…睨んでる…
久瑠美は女子が見ていてさらに二宮君と喋っちゃいけないというこの状態に耐えきれなくて、教室から出ていってしまった。
そして二宮君は久瑠美が何処にいるか校内を探し回った。
久瑠美がいたのは、階段だった。
久瑠美は泣いていた。
バサッ
私、二宮君にハグされてる…
私、二宮君に完全に恋してる…
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ここで作者からお知らせです。
久瑠美・美紅・二宮君・櫻井くんの4人の登場人物ですが、今現在のストーリーは久瑠美と二宮君のお話です。
この2人のストーリーが完結したあと、美紅と櫻井くんのストーリーを作っていきます。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。