貴)じゃあ、これ. . .
昇)取られてるのかもしれないな、
貴)うそ. . .
私達は恐る恐る手帳の続きを読んだ
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4日目、ぼくは全部の足と手を
拷問で切り落とされて
今は口でこれを書いている
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貴)やっぱり. . .
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5日目、これを読んでる人が
いるのなら来世はどうなってるのかな?
きっと楽しいんだろうな〜
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その日記はどんどん未来の人への
問いかけが続いた
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最後の日、僕は今日死ぬかもしれない
なぜなら米兵がそこまで来てるから
僕は動けないから逃げられない
せめてものことだ、この前
見つけた爆弾を近くにおいて
一緒に爆発させよう
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昇)爆発?
手帳を読んでからあたりをよく見てみると
近くにあった紙のようなものが
焦げていて爆発があった事がわかった
貴)骨、骨があるかも. . .
昇)骨?
貴)うん、
私は手帳を見つけた近くを探した
すると少しでっぱいる所を見つけ
掘ってみるとそこには骸骨が埋まっていた
昇)骨、
貴)腕と足の骨がない. . .
昇)この人の死体か、
カランッ
コロンッ
どこからか、鈴のような音がした
貴)鈴、?
昇)なぁ、やばいんじゃねぇか. . .?
貴)ん?
足元をよく見ると骨の近くに
鈴が転がっていた
貴)この鈴か. . .あれ、
こんなのあったっけ?
昇)紙?
鈴の近くにボロボロになった
紙が落ちていた
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誰か、、、助けて、、、
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貴)これ、
ドンッ
昇)ん、?
後ろから何か重いものが
落ちるような音がした
貴)後ろ、?
昇)なんだ、?
恐る恐る振り返ると. . .
シュッ
ザクッ
貴)ヒッ. . .
振り返った瞬間、目の前にナイフが落ちてきた
昇)大丈夫か、!?
貴)う、うん、
昇)ここは危ない、もう行くぞ
昇太に手を引かれ防空壕の
出入り口へと走り出す
・・・・・・
そして、防空壕の入り口が見えた時
後ろの方から微かな声が聞こえた
((いいな. . .その腕と足. . .
それがあれば、俺も逃げられたのに
いいな、欲しいな. . .
そう、聞こえた気がした. . .
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。