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第15話

† 防空壕の霊(前編) †
防空壕の中は夏の暑さは
全くなく冬のようにひんやりしていた

貴)さむ、

昇)これ着とけ

貴)え、でも昇太が. . .

昇)俺はいいから
体冷やすな

貴)ありがとう、

昇太の上着を羽織り防空帽の
奥へと進む

貴)ここってさ、たぶん
立ち入り禁止だよね

昇)まぁ、そうだろうな

貴)にしても、真っ暗だね

昇)ん?なんか光ってる

貴)ホントだ、なんだろ

暗闇の中キラキラと光る何かがあった
その光に近付くと

貴)バッチ?昇太なんだと思う?

昇)ん、日本兵のマークか?

貴)あ、昨日見たねこれ
日本のマークだっけ

昇)確かな

貴)なんでこれだけ光ってたんだろ、
ここ真っ暗であかりもないのに、

昇)確かに変だな、

貴)他にもなにかあるかも、

バッチを手に私達は防空帽の
さらに奥へと進んで行った

貴)ケータイの明かりじゃ
やっぱり先までは見えないね

昇)後ろもなんも見えねぇな、

貴)なんか、不気味

それからケータイの明かりを頼りに
周りを調べていると

昇)特になんもねぇな

貴)あ、なんか書いてある. . .

昇)なに?

貴)人の名前、?かな

昇)相沢和成?

貴)誰なんだろ、

昇)もうちょっと調べたら
何かわかるかもな

貴)そうだね

・・・・・・

貴)なんか、ここに違和感がある

昇)土の下?

貴)そう、ここを掘ったら
何かありそう

私はどうしようもない違和感を
土に覚え近くにあったスコップで
土を掘った

昇)俺がやるよ

貴)ありがとう、

昇太が土を掘り始めてすぐ

昇)何かに当たったな、

貴)何があった?

土から出てきたのは土で汚れた手帳だった

貴)誰のだろ

昇)わかんないけど、見てみるか?

貴)うん、

カサッ

貴)ん、?

手帳から紙が落ちた
その紙を拾い上げると

貴)写真?. . .ヒッ

昇)どうした?

貴)これ、

その写真は家族写真のような物だった
でも、その写真に写っている
女の人の顔が真っ黒に塗り潰されていた

昇)なんだこれ、

貴)手帳、見てみよ?

手帳を開くと色紙のような所に
名前が書いてあった

昇)相沢、和成. . .
さっきの人のか

貴)日本兵なのはホントっぽいね

最初はこの人の日記のようなもので
戦争の事やその時の感情が
詳しく書いてあった

昇)戦時中ってだけで
特に他は書いてないか

貴)待って、このページからおかしいよ、

真っ白なページが2、3枚続いた後、
突然ページの真ん中に

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1日目. . .左腕

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そう書かれていた、

貴)左腕、

次のページには

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2日目. . .左足

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

3日目. . .右足

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

貴)なにこれ、

昇)敵に捕まったのか、

貴)じゃあ、これ. . .