第27話
高橋
高橋side
当たり前かのように着いていない家の電気
すぐ開けた玄関
そこには何もかも無くなっていた
あなたのもの
部屋中探したあなたのもの
ひたすら探しただけれども。
なにも、なかった
電話した
繋がらない
メールした
既読なし
俺。やってもーたわ。
あなたのこと考えてられへんかってん
どないしよ
どこにおるんやろ
探しに行きたい
せやけど
近づいたらあかん気がせぇーへんこともない
まさか。長尾
あいつ
ほんま
せこい
ありえーへんわ
早く
帰ってこーへんかな
あなたside
目の前で正座した
うち20歳やから。分かってんねんで?
そーゆーことしたい年頃なのは
せやけど
公になったらどないしよ、
恭平とも2回ぐらいしかないのに……
もう
すでに
取り戻しがつかないかも
しれない関係なのか
謙杜くんとは
すでに