第16話

好きかもしれない
358
2019/01/04 14:39
私はつい、涼介に電話をしてしまった。

涼介は電話に出てくれた。

涼介「もしもし」

あなた「涼介……」

涼介「どうした?なんか元気なくない?」

あなた「……あ…会いたい…………グスッ」

涼介「わかった。すぐに行く、今どこ?」

あなた「駅前の公園……グスッ」

涼介「泣くな」

ブツッ

私は涼介の声を聞くと安心したのか、泣いてしまった。

ただの……、

友達だと思っていたのに………。


そして、ふと一瞬、大ちゃんの顔が浮かんだ。

今、私の事探してくれているのかな…?

心配してくれているのかな…?
























涼介「あなた。」

違う。

探してくれていたのは、涼介。

心配してくれていたのも、涼介だ。

私は涼介のことが好きかもしれない。

あなた「…涼介……」

プリ小説オーディオドラマ