あなたside
あなた『え?』
あ、急だね。
凪くんが立ち止まって私に視線を合わせて言う。
190ある彼が私に視線を合わせるのは大変そうだけど全然そんな感じはしない。
さすがサッカー選手。
そんな事を考えながらもさっき言われたことを思い出す。
あなた『えっと、凪くんを名前呼び…?』
凪「うん、呼んでみて。誠志郎って」
マジすか。
あなた『せ、誠志郎くん…?』
凪「くん要らない」
マジすか!!
あなた『せ、誠志郎…』
はっず!なんか言ってくれ!!!
凪「…うん、いいね。これからもそれで。」
あなた『えっ、あっ、はい。』
そう言うと誠志郎はまた歩き始めた。
御影「俺は名前で呼んでくれねーの?」
あなた『まさかの御影くんも?』
まぁ、うん、御影くんは女の子に人気そうだし名字なの慣れてないのかな。廻くんみたいに。
あなた『玲王くん…でいい?』
御影「ッ…///意外とやべぇ」
?なんか言った?
あなた『玲王くん…?』
私が玲王くんの顔を覗き込みながら問いかけると玲王くんはハッとしたような顔をして
御影「なんでもねぇ!それで!」
と言った。
なんでもないんかい。いいんだけどさ。
凪「…ねぇ部屋ついたけど」
誠志郎に言われて前を見ると私の部屋の前。
なんか誠志郎不機嫌だけど。
あなた『あ、ありがとう!じゃあおやすみ!誠志郎!玲王くん!』
御影「おう、おやすみ!」
凪「おやすみ。」
2人の背中に手を振って部屋に入った。