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白い林檎
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そんな王室の控え室とは裏腹に
王室では、『またあの王子は居ないのか』と
呆れて聞き飽きた言葉が所狭しと話されて居た
あの王子とは
隣国のレラート国第一王子の
アミタ・レラート王子のことであり。
マイペースすぎる…言い方はあれだけど
問題児…ってなってる。
そんな話は私の居る隣の部屋…
…控え室の方にまで聞こえてきた。
鏡に映る自分の姿。
不健康なほど白い肌。
そんな肌にぴったりな白い髪。
それに似つかわしくない赤い目。
『まるで死人。』そんな言葉がぴったり当てはまる
これでも、昔は真っ赤でうるさい色だった
…それが…それだけが誇りだったんだと
失った今。しっかりわかる。
…でも今日、我慢すれば
来年までそんな思いしなくていい。
…いま問題なのは…
ほんとうに…大丈夫。
この国で赤髪は王族の象徴。
それが無くなった今。
私に残ったのは…。