彼女、『灰野ほのか』は今日も不機嫌に目を覚ました。
27にもなって朝を気持ちよく起きられないのが悩みである。
そう言いながらもきちんと準備をし髪を結ぶ。
朝ごはんもしっかり作って食べる。
社会人4年目ともなれば手馴れたものである。
忙しく準備を済ませながらも、彼女は家を出て
電車に乗った。
電車に乗っている最中に男の人の足を踏んでしまった。
謝りながら、上を見上げるとそこには大層なイケメンがいた。
しかも高身長だ。
彼氏が高校以来いない女には目に毒な程のイケメン。
ほのかは思わず彼を見つめてしまっていた。
見つめていたことを反省し、
ほのかは会社前の駅で電車を降りた。
ニコニコと、会社に向かうほのか。
そのイケメンとの出会いが彼女の運命を大きく変えるとも知らず...。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。