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第3話

重岡先輩との最後❤ fin.
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2020/02/15 13:32

















大毅
 諦めんのか? 







諦める…





そんなこと、もう とっくに やろうとしてるよ…





その為に、私なりに頑張ってるんだよ…











でも、違うんだ。











恋を諦めるって作業は…





自分では、コントロールできない。













あなた
 って、、言うより… 
あなた
 何かを探してるんです。
あなた
 諦められる… 何かを… 








自分ではどうしようもない…この想いを、




逝かせられる、、、何かを…











































大毅
     俺は…     




























































大毅
 俺は…  諦めへんからな! 
あなた
   、、、、、え?     
大毅
 お前の気持ちが離れてたとしても! 
大毅
      俺は お前をッ、、諦めへんッ!!!      
あなた
 ッッ///  






道端のど真ん中。




重岡先輩は、至近距離にも関わらず、




訳が分からないほど大声で、そう叫んだ。



































分からないよ…












付き合えないって…












言ってたじゃん…








あなた
 どう、いう… 意味ですか…? 







私の言葉に「 、、へっ? 」と、我に返った重岡先輩は、




少しの間 固まって…















それから、何かを考えるように、私の肩から手を外して、




さっきと同じ 帰る方向へ、歩き出した。




でも、その歩みは、さっきよりもトボトボで…









大毅
 …… 意味 、、かぁ… 




考え込みながらの歩みだった。





私は、その後ろ姿が遠のくのが怖くて…






また、5歩後ろを着いて行った。

































先輩は、何も言わずに、小さな小さな公園に入り、ベンチへ座った。






大毅
 ここっ! 






先輩が座った隣を、ポンポンしながら、私に座れと示す。








先輩は、何も感じてないようだけど、




隣に座るなんて、




私には高いハードルなんだけどな…//








あなた
 …は、はい//  






ゆっくりと近づき、ドキドキの胸を感じながら、



先輩とは 少し、隙間を開けて座った。






大毅
 あのさ… お前が告ってくれた日、
あったやろ?
あなた
 …はい 、
大毅
 あの日から、
会いに来へんくなったやん?
あなた
 …はい 、
大毅
 それで… 
大毅
 ずっと… 









































大毅
  後悔しとった、 
あなた
 っ、え… 後悔? 
大毅
 おん… 
大毅
 俺の考えはこう。 
大毅
 俺はさぁ、絶対!調子乗って?
うつつ抜かしてまうと思って…
大毅
 せやから、最後の大会終わるまで、 
お前に待っとって欲しかってん。
大毅
 やからあん時、 
今は付き合えないって…
あなた
 えっ 、、いま、は…? 
大毅
 おん。 
大毅
 今日勝って、次も勝って、 
大毅
 そしたら、むっちゃカッコええやろ?w 
大毅
 優勝して、迎えに行ったら… 
大毅
 お前にもっと、好きやって、 
言うて貰えるんやないかって…//






















大毅
 でも… 
大毅
 そんな、
セオリー通りにはいかへんな?
大毅
 お前に会えんくて、、俺… 
大毅
 絶不調になってしもうて… 
















































大毅
 もっとこう、映画みたいな? 
大毅
 青春だぜぇー!みたいなの、
想像しとったんやけどな?ww






「へへっ//」って、こっちを向いて照れ笑いする先輩を見て…







壊れてしまいそうなほどセツナい、先輩の純粋な想いに触れて…





















私は、、、自分が情けなかった。








こんなの…




嫌いになれるわけ無い。










それに私、、、勘違いしてたんだ💦










あなた
       ごっ、ごめんなさいッッッ!!!      
大毅
 ふぇっ?? 
あなた
 私が、悪いんです… 
あなた
 今日、負けたのも… 
大毅
 ふふっw 、、、なんか… 












































大毅
 そんな風に言うと思ったわ… 
あなた
 …えっ? 
大毅
 何でもかんでも、
バカ正直に受け止める。
あなた
 …ば、、か…ですか…? 
あなた
 じゃぁ、、
さっき先輩が言った言葉も…
あなた
 受け止めるなって… ことですか? 
大毅
 ちゃうよぉ〜 それはちゃうて、








重岡先輩は、私の肩に手を乗せると、




緊張して直視できない私の顔を覗き込んだ!








大毅
 それは… 受け取って欲しい、 
大毅
 俺、あなたのことは、
本気で好きやから。








その言葉に、ハッ!っとした!




私は何を、また疑って…







あなた
 ご、ゴメンなさいっ! 
あなた
 私… すぐ鵜呑みにして… 
大毅
 ん? 、、それって、、
俺じゃアカンって、、ことか…?
あなた
  や、違くてっ、、 
あなた
 こんな私じゃ… ダメなんじゃなi … 
大毅
 ダメやないっ!!! 
大毅
 ダメなワケないやんっ! 
あなた
 でも、こんな私でいi … 
大毅
 ええのっ! 





重岡先輩が大好きで大好きで、猛アピールしていた私じゃなくなって、



こんな今の私なんか、ダメな気がしてならない。










でもね。




先輩は、言ってくれた。






大毅
 まぁ… 







































大毅
 諦めんけどな、 
大毅
 あなたが俺のこと好きやなくなっても、 
大毅
 あなたがしたみたいに、
毎日"好き"って伝えに行くし、
大毅
 あなたがしたみたいに、 
"友達と帰るから"って一緒に帰るの
断られても、後ろからついてくし、
大毅
 あなたがしたみたいに、遠くに居ても 
見つけ出して、大声で名前 叫んで、
めっちゃブンブン手振るし、
大毅
 あなたがしたみたいに、
ストーカーバリに教室覗きに行くし、
大毅
 あなたがしたみたいに… 





















































大毅
 あなたが、してくれたみたいに、
大毅
 俺が、嬉しかったこと全部… 
大毅
 全部ぜんぶッ! 、、 するから、 







































大毅
 せやから… 諦めへん。 










当たり前だけど…





その言葉で私は号泣した。










あなた
 そんなの絶対、、グスッ 、、 
…ッ… 泣かせに来てるぅ〜 …ッ 、、
大毅
 ははぁっww 
あなた
 先輩は… イジワルだよぉ… 
大毅
 ふふっw ゴメンて〜 





私にしか解らないかもだけど…



その時の先輩の笑顔は、



ゴールを決めた時の、あの笑顔よりも素敵で…









私を抱き寄せて、「 ごめんなぁ… 」ともう一度 言うと、










大毅
 待たせた分、、、
いっぱい幸せにしちゃるからなっ!






と、初めての、、、約束をくれた。









































_______







その日、家まで私を送った彼は最後に…







屈託のない無邪気な笑顔で、








後ろ向きに歩きながら、手を振った。











































それは…




私の片思い 最後の日 _______ 。























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