前の話
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いつもそうだった。
僕のことは後回し
お義父さんはギャンブル三昧
お義母さんはお義父さんの機嫌取り
それでうまくいかないときは僕に暴力をふるってくる
それに耐えきれなくなった僕は家を飛び出した
お義父さんの機嫌が悪くなるときは夜ばかりだから
おかげでお義母さんから暴力を振るわれること少なくなった
なので夜は外で過ごすことが多かった
まともに食事を貰ってないからいつもお腹が空いている
ある夜の日お腹がすいて公園で倒れた時
ある女の人が助けてくれた
僕はすぐに答えることができなかった
もしこの人も暴力を振ってきたらどうしよう
そう思ったからだ
そこには熱々のおでんがいっぱいあった
言っちゃった…
僕はこのお姉さんに全てを話すことにした
こうして僕はお姉さんの家にお邪魔した
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!