不意にその時は来てしまった
それは、私のファンミーティングの時だった
私は怖かったが、ファンの皆が待ってる
そう思えば恐怖心も吹き飛んで行った
お前なんか憎いんだよ
私の目の前には包丁を持った男が立ちはだかっていた
私がトイレに行く隙を狙ったのだろう
私はその時、マネージャーさんと一緒じゃなかった
男が本編言葉を発した途端
包丁を振り上げてきた
私は死ぬんだ
そう思い怖くなって私は目を瞑った
あれ?
なんで?
全然痛くない
どうゆうこと?
私は勇気を振り絞って目を開けた
私の目の前には血だらけで倒れてる人がいた
誰かはすぐにわかった
その人はいつも一緒にいた人だったから______________________________
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!