これはとある学校の物語___。
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キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴った。
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俺はあのクソ先輩は嫌いだけど、幼稚園のころからずっと一緒だった。
一番嫌いな人だけど、たまに会いたくなるんすよね。
今は授業中だがボーっと考えてしまった。
俺はそう言い教室の前に行き、黒板に答えを書いた。
俺は学年の中でもそこそこ勉強ができるほうだ。
しかし今日だけは、なぜか授業に集中できなかった。
先輩のことを考えているからであろうか。
俺にはわからなかった。
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今日の授業が終わり、俺はBくんにこの後予定ができたと伝え、部活に行くことにした。
何週間ぶりだろうか。
俺が所属しているサッカー部はゆるくて別に来なくても怒られない部活だった。
だから、多分部員にも悪い印象はないと思う。
そう考えているうちに部室についた。
マネージャーだけど、一応部員ですし。
コネシマは部室をでて、走って校庭へ向かった。
俺は自分のロッカーを空けた。
そこには見たことのない物がたくさんあった。
『好きです』
えー。どうしよう。
こんな沢山もらっちゃったし。
しかも全部違う人だし。
ここ数週間で何があったんだよ……。
あっ。早く着替えないと怒られる。
俺はそう思い急いで着替えた。
ショッピくん、遅い!!!
まだ着替えてんの!?
遅すぎない!?
何があったんだよ。
ちょっと見に行こ。
俺は部室向かって走った。
ここの角を曲がって………。
!?
誰かとぶつかった。
俺たちは幼なじみ。
昔っから、普段は喧嘩。時に仲良し。
こんな日々を送っていた。
これからは先輩後輩として。
部長とマネージャーで。
頑張っていきたい。
そう彼らは思った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。