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第20話

1,524
2021/06/02 11:54
あなたside

れ ん
れ ん
夜家来て


そんな連絡が入ったのは


彼らがカフェを去ってからすぐのこと


自然と緩む頬を隠して仕事を終え、


言われた通りに蓮くんの家へ向かった




目黒「いらっしゃい」


『お邪魔します…』




1ヶ月ぶりの彼の家に少しだけ緊張


靴を脱いでリビングに入ると


ふわっと蓮くんの匂いに包まれた




『わっ//』


目黒「久しぶりのあなただ」


『っ、そこで喋らないでっ//』


目黒「んー?なに?聞こえない」


『聞こえてるくせに!!』


目黒「ふはっ、そんな怒んなって笑」




耳元で話してくるからくすぐったくて、


少し怒り気味に言ったら宥められた


また、頭ポンポンされた




『あっ、、』


目黒「ん?」


『蓮くんさ、』




" 大人っぽい人がタイプなんだよね? "


そう聞きたいのに言葉が出てこない


昼間の光景が頭から離れなくて


後悔するだろうとわかっていても


蓮くんの好きなタイプをネットで調べた


私に当てはまるものなんてひとつもなくて


やっぱり、なんて思ったり




目黒「え、なになに?めっちゃ気になるんだけど」


『…ばーか、』


目黒「え?」


『なんもないっ!てか喉乾いた!!』


目黒「ちょ、あなた?」




いつまでたっても私は、


彼に子供扱いされるんだ



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