第2話

242
2018/09/11 07:49
_数時間前_
私は急いで車を走らせた。
今日は、早く仕事が終わったため
グクと会う約束をしたのだ。
だから、今はグクとの待ち合わせ場所に大急ぎで向かっている。
"はやく逢いたい"
それしか、私の脳内には無かった。
駐車場に勢いよく車を止め
走り出す。
YOU
グク!
JK
私が名前を呼ぶと、グクは軽く手を挙げた。
いつもの塩対応だ。何ら変わりはない。
YOU
どこ行くの?
JK
…今日は、言いたいことがあって…
YOU
言いたいこと?
JK
うん。
グクの表情から見て、少し嫌な予感がした。






































JK
俺たち…終わりにしよう…
"やっぱり"
そう思った。
その瞬間、一気に心の内が冷めていくようだった。
いつかはそうやって、別れを告げられるのは分かっていた。
でも、意外に早かったな…
YOU
そうだね。
ここは承諾するしかない。
私だって大人だ。
いつまでも、縋って愚図るわけにはいかない。
顔を上げて、グクを見ると
少しスッキリした表情をしていた。
そんなに、別れたかったんだ…
JK
さよなら。
YOU
うん…さよなら。
その場をスタスタと去っていく彼。
彼の背中を見つめながら、唇をぎゅっと噛んだ。
見事なまでの振られっぷりだ。
私もその場を後にし、歩き出す。














私の横を、幸せそうに通り過ぎて行く街のカップル達。
ちょっと、ちょっとだけ…痛いな…









車に乗り込み、エンジンをかけると
スピーカーからは


陽気なラブソングが流れ始めた_______________

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