そしておばあも亡くなり
こたろうは1人になった
おばあ。洗濯、家事はとても難しいものです。でも慣れれば簡単です
でもおばあ。慣れなくて怖いのは孤独です。
桂小太郎は墓にそれを書いた手紙を置いた
神楽 …ヅラ…
土方 …あいつがあんな過去を抱えてるとはな…
桂 やはりここにいたか。また塾で大暴れしたらしいな これで何度目だ。国の未来を担う俊英が集う名門講武館も貴様という器をおさめるには足らんと
ーーーーー高杉ーーーーー
新八 高杉さぁぁぁぁんぅぅぅ!!!!??
土方 なんとなく予想はついてたが…
高杉 俊英が集う名門?笑わせるな、桂
あそこにいんのは親の金だのコネだのを引き出す才覚しかねェ坊どもだ
大暴れした?俺はマジメに稽古しろっつーから本気出しただけだよ
喧嘩の仕方もしらない連中がこの国をどんな未来に導くか楽しみだな
桂 ……高杉、それでもお前は幸せなのだぞ。世には貧しさゆえに文字も読めぬ者もいる。なりたくとも侍になれぬ者もいるのだ
高杉 流石は才覚だけで特別入門が許された神童は言うことが違う
お前ならあそこで立派な侍になれるさ
新八 …高杉さん昔から強かったんですね…
神楽 でも片目も悪くない気がするアル。本気を出しただけでアルからナ
沖田 まあそうとも言えるがボンボン達にはそう聞こえねえだろうよ。俺らより下と思ったりすると思うでさぁ
近藤 確かに総悟の言う通りだな。俺らとボンボンは言うことが違う
高杉 お家だ、お国だののためにはたらき死んでゆく。そんな立派な侍にな
悪いが俺はそんなつまんねェ侍になる気はねェよ
桂 …ならばお前は一体どんな武士になりたいというのだ
高杉、お前はどこへいこうというのだ
高杉 …さあな。そんなもん解ったら苦労しねェさ
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。