遠くから誰かが読んでいる気がする……。
誰……?
なに……?
聞こえないよ……。
声が出せているかさえわからない。
まだ瞼が重い……
聞いた事ある……跡部……!跡部景吾!!
ち……近い……
ってか侑士まで居る!!
やば鼻血出そうww
べ様と言った瞬間、侑士が口から唾を撒き散らしながら笑っている……手で抑えろ汚い……
べ様はべ様で目を白黒させている、なにこれ怖い……。
悪ふざけもなにも、べ様はべ様だろ……
や、べー様か?
何故かいきなりぶっ倒れた跡部を侑士が足蹴りしているのは気にしないでおこう。
侑士はなら仕方ないってなんでやねん!
っと1人で遊んで居るからほっておこう。
侑士は謝りつつ此方に向き直った。
顔が一気に赤く染まっていく
いきなり好きだなんて心の準備が出来ていなさすぎる。
跡部の妹……誰が?
私か……、
何故か跡部が……あ……いやお兄ちゃんが財布から身分証明書を取り出した。
そこにはうちの名前が書いてあったのだった……。
侑士とあとっ……お兄ちゃんは部屋から出ていった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!