あぁ…そうか。
昨日俺は田岡に襲われて、そのまま記憶を失ったのか。
田岡は後で締めるとして…今は朝食作るか。
田岡は隣ですぅすぅと子供のように寝ている。
緊張感が無いのか、それともそれぐらい俺を信用しているのか。
どちらにせよ別に嬉しくも無いけどな。
これぐらいの料理だったら会話に集中できるだろう。
絶対に…絶対に懲らしめてやる。
こいつマジで昨日のこと覚えてんのか????
なんでそこまで平然としてんだ!?
田岡になぜこの状況でキレているのだろうか。
理由は明白だろう。
田岡が俺の背中にもたれているからだ。
どうやって殺してやろうか。
刺殺?溺殺?まぁ何でも良いか。
寝ぼけているこいつはそのまま寝てしまうだろう。放っておこう。
気色悪い。
田岡。お前は俺に何を望むんだ。
田岡。俺はお前に何も、何も出来ないのに。与えられないのに。
最悪の場合、お前から何かを奪うかもしれないのに。
なんでお前は…田岡は、俺に執着するんだ…
愛して欲しいのか?それともただ体の関係を築きたいだけか?
まぁ…どう答えようと俺はどうだっていいんだけどな。
愛し方すら知らないのに…
甘え方さえもわからない、今まで弱い自分を隠して生きてきたのだから。
お前は犬か狼か…どっちなんだよ。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。