今回の案件は意外と疲れた。
体力ではなく精神的にだ。
あまりにも人間らしい絶望の仕方を標的がするものだから、ダメージが田岡には大きかったのだろう。
俺にもそこそこのダメージが来た。罪悪感の方がデカかったけどな。
あぁ、朝の続きか。
誤魔化し続けるつもりだったが…まぁ仕方ないか…
情けない俺の事だ。
田岡の期待になんか応えられない。
泣き虫なお前はとても愛おしいと思える。
あー、俺の言い方が悪かったな。
だが…このムーブを壊せる程に強いやつじゃない。
田岡は俺のモノを上下に擦り始める。
俺は皮肉だがそれに反応してしまう。
自分の声じゃないみたいな声色がでる。
女みたいに高い声が、俺を余計に性に意識させる。
田岡を求める声が部屋に響く。
快楽は俺の下から体全体へと走っていく。
ハジメテの感覚が俺を襲う。
溶けた脳でできる抵抗がこれだけなのだ。
田岡の声などほとんど聞こえてない。
皮肉という気持ちはいつのまにか欲しい気持ちに変わっていた。
勢いよく田岡のモノが入ってくる。
少しの痛みと快楽で下が満たされる。
肌と肌の触れ合う音とはこんなに大きな音なのか。
やっぱり声が高くなった自分が恥ずかしいと思う。
こんな声が俺にも出るのか。
色っぽい声が。
初夜ではなかったが、それはある意味俺らを強調した、
2回目の夜だった。
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やばい…めっちゃ自分の妄想詰め込んでる…w
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!