第4話

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2021/02/05 11:50
「璃亜...藤崎璃亜さんはいますか!?」
部活動の途中、校長が教室に押しかけてきた。
葵とは違う部活だが、そこそこ気に入っている。
「は、はい...。璃亜は私ですが...なにか?」
「着いてきてください。如月蒼太くんが...呼んでます」
「...?はい」
如月蒼太がどうかしたのだろうか。
私には到底関係ないと、そう思っていたのに。
「なんですかこれ...っあ!!」
校長の後ろを歩いていると、屋上に着いた。
普段立ち入り禁止の屋上に連れ込まれたかと思えば
如月蒼太が葵のことを抱きしめていた。
「は、やっと来たか。校長センセ、あんたは出て?」
「あっ、ああ...だが危害は加えるな...い、いいか...?」
「うーん...ま、いっか。おっけー」
如月蒼太の応答を聞くと、校長は顔を真っ青にして屋上から出た。
皮肉なことに、空は綺麗に晴れ心地よい風が空気を泳がせていた。
「あ、藤崎さあん。単刀直入に聞くね?」
「りあッ!!」
慣れない屋上で泣いている葵に私を呼ぶ人気者の声
状況を把握出来る程私は状況整理能力を持ち合わせていない。
「な、なに...なん、ですか」
「アンタさ、こいつのこと好きっしょ?」
「は?」
唐突に飛び出す声に反射し声が出る。
「す、好きだよ!...友達的にね!?」
軽い嘘を吐き出し誤魔化す。
イカれてんじゃんこいつ
この前葵に告ったんじゃなかったの?
「あっは、嘘に決まってんじゃん。恋愛対象でしょ?目でわかっちゃうよ。ばーか」
いきなり来た急展開が私を弄ぶ。
ああ、怖い。

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