第6話

6話
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2020/10/03 14:03
あの番組のおかげで、防弾少年団は
多くの人から好かれる人気グループの
仲間入りを果たした。

、、、、私を除いて

私は、あの日収録に参加しなかった。
そのため、全力で収録を行った7人の個性が
多くの人に知れ渡った。
つまり、収録に参加していない私は、
爪跡を残していないのだ。

あの時、爪跡を少しでも残していれば、
もっと防弾少年団のファンが増えたのに、と
とても後悔している。

デビューから2年ほど経った、
2015年8月1日
走れバンタンという番組が初回を迎えた。

相変わらず、私は不人気で、空気のような
まま、出演した。
収録はとても楽しく、リラックス出来た。
だが、大きな問題ができたのだ。


それは、ARMYの嫉妬だ。

今の防弾少年団は、私以外の7人がメンバーで、私はなんかいるやつとして
扱われているらしい。
そりゃあ彼らはルックスも完璧、才能もあるそんな人たちを
好きにならないわけがないだろう。

だが、その問題も日に日に
手に負えないようになってきたのだ。
そう、走れバンタンの収録中や、
Vライブの配信中に、
私とメンバーが密着している場面は
多々ある。
私は、メンバーを家族と思っているため、
どうしても、恋愛感情には変わらないため、どれだけメンバーとスキンシップをとっても何も変わらないと思っていた。

だが、ARMYはちがう。
私の○○に女が触れないで!!
あなたは色目を使ってる!!!
このメンバーとあなたは付き合ってるんだ!
などの、ありもしない噂までもがたつようになったのだ。

特に酷かったのは、
マンネラインとの絡みだ。

ジョングクは、よく、ヌナ〜と言って
甘えてくる。
私は、赤ちゃんのように可愛いと思うが、
1部のARMYからは、快く思われないそうだ。
もちろんほかのメンバーでも同じだ。




まあとにかく、自分自身がメンバーと
距離を取れば、どうにかなると思う。




ああああああああぁぁぁもうっ!
あなた(私がリーダーなのに、誰も信じて
くれないなんて!疲れたよ、、、)




私はここから、気持ちが歪んでいった。

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