死んだらなんて
そんなに考えてなかった……
毎日生きるのに精一杯で
まぁいい事だったんだろうけど
感覚がよく分からない
ふらっと人が見えた。
なんでだ……?ここには1人なはず……
お姉ちゃん……
なんでここに……?
まさかお姉ちゃんも死んだの……?
もしかして……
記憶ないの?
来ちゃダメだよ
ここはきっと死の世界なんだよ
お姉ちゃんはまだ来ちゃ行かないところなんだよ
一瞬ふわっとした
なんだ?これ
目を開けたら
私はお姉ちゃんに抱きしめられていた
よく、闘病中に私にかけてくれた言葉だ
手術で不安な時
薬の副作用が辛い時
体に激痛が走った時
必ずこの言葉をかけてくれた
急に目の前が光だした
この光……!!
私がここに来た時にも……!
ということは
これで問題ないはず……
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!